鶴林寺|悠久の歴史を伝える天台の大寺院(伽藍編)
鶴林寺(かくりんじ)
みどころやいかに!?
国宝の本堂は圧巻です!
国宝の太子堂も他ではみれない建築です!
白鳳期の金銅仏(あいたた観音)宝物館で拝観可
高麗仏画(宝物館で拝観可)
太子堂の壁画(宝物館で拝観可)
新薬師堂のウインクしてる『まこら大将』
本堂前の沙羅双樹の木
などなど沢山あります。
どんなお寺?
刀田山
宗派
開山
始まりは高句麗の僧侶・恵便法師と聖徳太子
秦河勝(はたのかわかつ)という渡来人の人が七堂伽藍
を建立したのが始まりとされている。
その後、慈覚大師円仁がこられ天台宗となる。
本尊
(秘仏)薬師如来 脇侍 日光菩薩 毘沙門天
月光菩薩 持国天
いずれも大きな厨子の中に祀られ60年に一度の秘仏。
入山料 500円
小中学生 200円
宝物館 同上
住所
駐車場は広く
トイレも完備
いざ境内へ
境内は広くめっちゃ綺麗に整備されています。
本堂(国宝)
太子堂(国宝)
本尊は中央の須弥壇に
釈迦三尊と四天王を祀っています。
旧本尊は宝物館にお出掛けとなっています。
元々は法華堂で向かいに建つ常行堂と対をなしており
天台宗における特有の伽藍配置となっています。
建築様式について
見た感じちょっと変わった形をしていますが
宝形造りの屋根が主屋となっておりちょっと出てる部分が
礼堂(専門用語で孫庇っていうらしいです)
主屋に礼堂を付した形式の建築になります。
この主屋と礼堂の境目で屋根の軒先が折れ曲がってるのを
縋破風(すがるはふ)
と専門用語でいうらしいです。
屋根板の鎌倉時代の墨書から
天永3年(1112年)の建築とされています。
太子堂内の壁画
太子堂内は壁画がとても有名で本物は見れませんが
宝物館で彩色を含め復元されています。
平安時代のめっちゃ×2貴重な壁画です。
本尊が祀られている
背面の壁画に描かれている涅槃図と九品来迎図が著名で
特に涅槃図は文字では説明しにくいですが
主役のお釈迦さんの前に木が描かれているのですが
本来は主役の後ろに描かれます。
この手法は仏画の初期の特徴で現
存が極めて少なく貴重な絵画であるそうです。
長年の煤で太子堂内の壁画は肉眼では見えません・・・
かつてはこの煤により
壁画は無いとされていましたが念のため赤外線の調査を
行うとバッチリ壁画が確認され貴重なものと判明しました。