鶴林寺|悠久の歴史を伝える天台の大寺院(伽藍編)


鶴林寺(かくりんじ)

みどころやいかに!?

国宝の本堂は圧巻です!
国宝の太子堂も他ではみれない建築です!
白鳳期の金銅仏(あいたた観音)宝物館で拝観可
高麗仏画(宝物館で拝観可)
太子堂の壁画(宝物館で拝観可)
新薬師堂のウインクしてる『まこら大将』
本堂前の沙羅双樹の木
などなど沢山あります。

どんなお寺?

山門(ここで入山料を納める)

山号 

刀田山

宗派 

天台宗

開山 

始まりは高句麗の僧侶・恵便法師と聖徳太子
秦河勝(はたのかわかつ)という渡来人の人が七堂伽藍
を建立したのが始まりとされている。
その後、慈覚大師円仁がこられ天台宗となる。

本尊 

秘仏薬師如来 脇侍 日光菩薩 毘沙門天
            月光菩薩 持国天
いずれも大きな厨子の中に祀られ60年に一度の秘仏

入山料 500円
    小中学生 200円
宝物館 同上

住所 

兵庫県加古川市 加古川町北在家424

駐車場は広く
トイレも完備

いざ境内へ

境内は広くめっちゃ綺麗に整備されています。

境内はこんな感じです

本堂(国宝)

国宝に指定されている本堂
建築様式について

こちらの本堂は
和様・禅宗様・大仏様の折衷様式で建てれています。

ちらかというと和様に禅宗様を加味したような感じです。

桟唐戸(縦横に桟を組んだ扉)を
多用するのが特徴の建築様式。

内陣の宮殿の銘から
応永4年(1397年)の建築とされています。

この建築様式は現存も少なく
全て瀬戸内海沿岸部に集中しているという謎があります。

こちらが桟唐戸 確かにめっちゃついています

太子堂(国宝)

国宝の太子堂

こちらの太子堂鶴林寺のシンボルでもあります。

本尊は中央の須弥壇
釈迦三尊と四天王を祀っています。

旧本尊は宝物館にお出掛けとなっています。
元々は法華堂で向かいに建つ常行堂と対をなしており
天台宗における特有の伽藍配置となっています。

建築様式について

見た感じちょっと変わった形をしていますが

宝形造りの屋根が主屋となっておりちょっと出てる部分が
礼堂(専門用語で孫庇っていうらしいです)

主屋に礼堂を付した形式の建築になります。

この主屋と礼堂の境目で屋根の軒先が折れ曲がってるのを

縋破風(すがるはふ)

と専門用語でいうらしいです。

屋根板の鎌倉時代の墨書から
天永3年(1112年)の建築とされています。

太子堂内の壁画

太子堂内は壁画がとても有名で本物は見れませんが
宝物館で彩色を含め復元されています。

平安時代のめっちゃ×2貴重な壁画です。

本尊が祀られている
背面の壁画に描かれている涅槃図と九品来迎図が著名で

特に涅槃図は文字では説明しにくいですが
主役のお釈迦さんの前に木が描かれているのですが
本来は主役の後ろに描かれます。

この手法は仏画の初期の特徴で現
存が極めて少なく貴重な絵画であるそうです。

長年の煤で太子堂内の壁画は肉眼では見えません・・・

かつてはこの煤により
壁画は無いとされていましたが念のため赤外線の調査を
行うとバッチリ壁画が確認され貴重なものと判明しました。

聖徳太子の壁画

東側壁面には聖徳太子の御尊像が描かれています。

しかし中世の頃からか
秘仏扱いとなり現代に至るまで御開帳されていません。

1977年に調査で開けた時があったそうで
その折に重要文化財に指定されています。

ちょっとした絶対秘仏の様な存在で
描かれた時期も不明で写真も公表されていません。

一度見てみたいー---(笑)!

なんでここに!?って所に壁に張り付く
薄い屋根付きの厨子があります。
そこに描かれいるそうです。

太子堂内の拝観につて

普段は貴重な建築なのでバッチバチに扉は閉まっています。
隙間から少し見えたような気がします。

お堂の拝観は隙間を利用した隙間拝観のテクニック
入堂に関しては滅多に機会はありませんが
たまー---に何かの節目で一般公開される時があります。
(今年たまたまあってもう終わってしまいました・・・)

気になる方は要チェックです!!

ちなみに自分は5年前ぐらい
国宝館リニューアルの記念で太子堂に入堂できました。

内部は煤で覆われていますが
特別なお堂であることが伝わってくる雰囲気でした。
(ありきたりなコメントですいません・・・)

またこの時に本堂の御開帳も行われいいご縁に預かりました。

三重塔


(県指定重要文化財室町時代再建。
1976年に
放火で内部を焼損するという事態が発生したが
1980年に修理が完了!!
(全焼せずに済んで本当に良かったです・・・)

観音堂


かのあいたた観音さんがおられたお堂

現在は近くの神社からこられた観音さんがお祀りされています。

鶴林寺御朱印



こちらはウインク『まこら大将』の御朱印です。

最後に

貴重な建造物を拝見できる大寺院です。

次回は文化財編で
あいたた観音さんや文化財を紹介できたらと思います。

是非、近くに来られた際はどうでしょうか~??


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