鶴林寺|『あいたた観音』白鳳仏の観音さん(文化財編)
鶴林寺(かくりんじ)
鶴林寺については過去記事を参照下さい!
hy2600.hatenablog.com
『あいたた観音』白鳳仏の観音さん
銅造の聖観音菩薩
白鳳期で飛鳥時代の作
スタイルが抜群の観音さんで
美しさから第二次大戦前に
外国の展覧会にお出掛けされた過去を持ちます。
かつては全身を金で
覆われておりピカピカであったそうです。
しかし一度
1963年に盗難されましたが無事発見されました。
その折に一部が破損してしまったそうですが
綺麗に修復されました。
あいたた観音さんの由来
『あいたた観音』
というなんとも可愛い名前には由来があります。
むかし、むかし
観音さんが金で覆われていた時代。
この観音さんを見た盗賊は
『おっと金でできた観音さんだ!』
とすっかりオール金の観音さんと勘違いしてしまい
『溶かして売ってしまおう!』
と思い観音さんをパチリました。
そして持ち帰り溶かそうとしましたが
まったく溶けず盗賊は怒ってしまい
観音さんをトンカチで腰の部分を叩きました。
すると・・・・
『あいたたた!!!』
と観音さんが喋り盗賊は驚き
改心し鶴林寺に返しました。
なので『あいたた観音』と呼ばれます。
おしまい
ちなみに観音さんは
70キロの重量があるので相当重いです(笑)
観音さんの美しさ
この観音さんは何といっても美しさが凄いです。
流れるような天衣
そして静の中に感じる風の動き
そして美しいくびれ
そして微笑むような表情
飛鳥仏の特徴をよく表しています。
宝物館で拝観できますので是非一度ご覧になって下さい!